『
ウルトラ材料 』
耐熱性や強度的に特に優れているものを、仮にスーパー材料とすれば、そのスーパー能に加えて能動的(?)機能を有するものをウルトラ材料(勝手造語)としましょう。マイコン制御の電気釜や、ニューロ洗濯機はチップ付け材料だからウルトラとは言い難い。材料そのものが…
となると、本格的なものは未だ無い様だが、その萌芽は感じられる。自らがセンサー・プロセッサー・アクチュエーター能をもつとなると尋常ではない。個人的に気になるのは、圧電材料・自己修復材料・LB膜・非線形光学材料・DDSなどなど。幸い、この時、ナノ技術の進展があり、感知・感応・エネルギー移動の面で飛躍が見込まれる。
「フォトニクス能を持つ光ファイバー/ナノ圧電LB膜の複合体が、CFRM(M=形状記憶スーパー合金)を担体とする複合材料」を壁材とするUFO…
なんて夢想しているうちが華ですか。でも、こんな語句があります。
“日頃、何気なしに語る言葉が大いなるすべてを創り出すのであるから夢を見よ”と。
『
ハイテク用シーリング 』
シールは封。密封、封書は書付け(情報)を蝋付けしたもの。技術分野の封(シール)はガス、液体、紛体等の流体の漏洩防止が狙い。逆に外部より望まぬ流体が浸入してきても困る。今日のハイテク素子・機器類はシール(封)が生命線。それだけにシール剤(材)とそのプロセス技術もハイテクレベル。
・LCD
―液晶が移動流失しないようにUV硬化型接着剤で
・有機EL
―低分子ELを外気浸入を防ぐ防湿被覆シーリング
・高分子電解質燃料電池(PEFC)
―電解質膜とセパレータの接面から水素や空気が漏れないようにPIBガスケット加工
・μTAS
―ケミカルチップのカバープレートをレーザー溶着シーリング
・DDS
―薬効剤もしくは磁性微紛をコア剤とするマイクロカプセル型エンキャプレーション(包み込み)
密を以って貴しとする。
ハイテクは貴なり、
貴は利(益)なり、
情報(インテリジェンス)を封するは利の極(きわめ)なり。